北海道丸ごとツーリング第一回目は、地球岬の話を朝3時に起きるのは、序の口です。 朝の冷たい空気が、寝ぼけている頭をシャキッとさせます。 日曜日、1日しか休みでない、勤労学生は1日を有効に使いました。 アパートの共同車庫のシャッターの音を気を使いながらそおっと開けて、 大きな通りまで押して行くと、エンジン始動、まだ、キックでした。 道路は、車も数えるだけの、貸切で好きな様に走り、札幌を出ます。 国道をひたすら南下して、途中からは、1本道。 左に、民家。後ろは直ぐに山があって、右側は、海。一応、太平洋。 前には、地元の軽トラが、のんびり走っていて、追い抜かそうにも、 道が曲がりすぎていて、追い越しをかけれない。 そうこうしているうちに、お日様はすっかり上がってしまい、エンジンで足元の内側が暑いのに、背中は太陽の日差しで、暖かく、腕に当たる風圧と 胸の辺りに来る風が、メットの中にわずかに入って来るだけで、今の気温は 何度くらい? 地球岬に着いて、しばらく地面に着いていなかった足を着けると、ようやく、スタンドを出して、車体を傾ける。 メットをはずしたら、外気と風の強さに、目をつぶって、まだ、朝の6時 売店もやってなくて、自販も、防犯の為、人が来てからのようだった。 タバコも吸わないから、一服が無い。 海を見て、岬の先端に行って、写真も、持って行ってなかったので、 滞在時間はわずか、10分程度、トイレをすまして、後ししました。 第二回目は、稚内 またまた、朝の3時起き、札幌を出るのは、いつも決まった道をひたすら まっすぐ。街を出るぎりぎりの所で、もう一度燃料満タン。 後は、ひたすら2374号線を北へ。何度も行ってるもんだから、日曜日に 開いているガソリンスタンドと、休憩どころは、インプット済み。 妹背牛の鯨のトイレで一服して、後は、留萌の町の最後で、もう一度満タン 40号に入ってからは、ずっと海の横を走り、くねくね曲がっている道で 追い越しも出来ず。すっかり飽きてしまう。天塩川のちょっと手前。 海につながる細い川の前で、いきなり真っ白なガスがやってきて、バイクを 止めた。右にそびえる山あいから、ガスが海へと流れだして、まるで白い 龍だった。海面を体をくねらせながらも、姿を変えず、ゆっくりゆっくり 目の前を流れて行った。ずっと風にあたりながら走って来た自分が、地面に 足をつけて立ち止まっている。しかも体の半分もガスにかかって、別世界 だった。稚内の町が見えて来て40号終点の標識を見つけてもさほど感動 しなかった。だってあの白い龍は、20年近くたった今でも鮮明に覚えてる。 |